高校や大学で介護に関する授業を。

求人情報紙を見ると介護関連の求人が非常に多いことに気がつくはずだ。なぜこんなに多いのか?もちろん高齢化の影響が一番の理由だろう。しかし、実際は求人数だけの問題ではないと思われる。今の時代、大学を出ても求人数が絶対的に少ないため、希望の職種につくことは難しい。大学卒業までに就職が決まらずに結局就職浪人。ブラブラしているわけにもいかず、求人情報誌を見て、軽い気持ちで介護関連の業務に応募する。特別に福祉関連の学科を卒業していなくても、だ。採用側は大学出たての若い人が来てくれれば、もちろんありがたいだろう。介護の現場では、知識よりも絶対的にまず体力が必要とされるからだ。そして介護の現場での仕事がスタートする。だが、実際に仕事を始めてみると大学生活とは天と地ほどの差がある現場が待っている。介護のトラブルをどう乗り越えるか。 介護が必要になったという現実に直面し、やるせなさを職員にぶつけてくる人もいるだろう。何度話しても理解してくれない人もいるかもしれない。自分の身体がうまく動かないことを介護職員の力不足を理由にしてくることもあるかもしれない。そんな事態に遭遇した時に、なんの知識もなく通常のアルバイトと同様に考えていては対応できない、ということは言うまでもない。しかし、大学で介護について学んでいたらどうだろうか。もちろん机上の知識と現場での現実に差はあるだろうが、多少なりとも学んで得た知識は役に立つはずだ。少なくとも自らの感情をコントロールする助けとなるに違いない。これからますます介護関連の人手は必要になってくることは容易に想像できるのだから、大学、いや高校の必修科目として、介護に関する授業を組込むこと強く提案していきたい。
介護の現場に本当に必要な大学教育とは

先日車の運転をしていて目に入ったある大学の看板にある学科が、いったい何を学ぶ学科なのか推測することさえ出来ないような学科名だった。それ以来思うのだが、今時の学生は何を目的に大学を選び、進学するのだろうかと気になるようになった。正直、私が学生の頃は、「○○になりたいから」というような理由で大学を受験する人はほとんどいなかった。何となく、経済・経営辺りに入るというのが無難な線で、だからと言って卒業後に何をしたいというような具体的なプランは持っていなかったと思う。そもそも、大学とは何のために行くところなのだろう。海外だと、自分の興味のある分野について、より突き詰めたいという気持ちから進学する人が多いように思う。ただ、日本での大学の位置づけは、まだまだ「なんとなく」存在する場のような気がしてならないのは私だけだろうか。また、最近の日本は不景気続きで、就活という言葉を聞かない日はない。求人もなかなか無く、せっかく大学を卒業しても、就職難民になる人も多いという。そんな中、求人誌を見て驚くのが、介護に関わる求人の多さだ。これだけ求人があるのに、私の周りには介護関係で仕事をしている人はそうはいない。そもそも、介護の仕事につくにはどうしたらいいのか。介護というものが、一人の人間の終盤に深く関わり、その人の人生をより良く終わらせるお手伝いをすることを、現実味を交えて教えて貰うには何学部に行くといいのか。私だったら、とても悩むところだ。介護のような現場は、1人一人のお年寄りと接する訳で、マニュアルなんて当てはまるようなものではないと思う。介護の現場に寄り添うような、もっと近いところに存在する大学でもなければ、卒業後に役に立つような「勉強」をすることはできないのではとさえ思う。今の日本、介護の仕事は絶対なのは周知の事実。これだけの少子化、老人の数。だったら、その仕事に本当に必要な事が学べる、実際の介護に密着した大学が増えてもいいのではないか。